当事務所が、シンガポールの法律事務所であるDrew & Napier LLC(以下「D&N」といいます。)と緊密に連携し、準備を進めているクレディ・スイス発行AT1債に係る国際仲裁申立て(以下「本申立て」といいます。)について、この度、紛争ファイナンス業界における世界的企業であるOmni Bridgeway(以下「Omni社」といいます。)の参入が確定し、本申立てに協力することについてのプレスリリースが、Bloombergをはじめとする海外の一部報道機関により公表されました。また、本日付けの日経アジアにおいても、弁護士増田のインタビューを含む記事が大きく掲載されております(https://asia.nikkei.com/Business/Finance/Tokyo-law-firm-reboots-drive-to-build-Credit-Suisse-AT1-bond-claims)。
Bloombergや日経アジアの記事によると、D&Nは現在、日本を含むアジア全体で300人以上の投資家を代理しており、その請求債権総額はUS$200Mを超えていること、他方でOmni社は、請求債権総額US$60~70Mとなる投資家からの関心を集めており、この投資家グループはD&Nの国際仲裁の申立てに加わる予定であることが公表されております。
これまで交渉を続けてきた訴訟資金立替業者であるOmni社の参入意向が確定となった結果、投資家の本申立てに係る金銭的負担が大幅に軽減されることになり、本申立ては実施に向けて大きく前進いたしました。D&Nは、今後Omni社の協力のもと、当事務所とも協働して2024年6月末頃まで日本及びアジア各国で更なる申立参加者の追加募集を行い、その後速やかにスイス政府に対する協議の申入れを開始することを目指しているとのことです。
当該追加募集に向けた説明会につきましては、5月中旬から下旬にかけて予定しておりますので、詳細が決定次第、当事務所HPにてご案内いたします。
ご興味を持たれた方はぜひご確認いただければと存じます。